さようなら西新井工場 part3

2004年3月25日、東武鉄道西新井電車工場は役目を終えた。
名前の通り、東京都の端の足立区の梅島駅〜西新井駅の線路沿いにある。
東武鉄道の車両のうちの半分ほどを扱っていた工場である。
はるばる秩父鉄道を通ってまで来るものも居たほどだ。

西新井の駅で降り、改札に上がり右側・西口へと降りる。
階段を降り、ロータリーの左側を歩き、細い路地へ進むと高架へのアプローチと地平の線路(工場内への連絡線)が見えてくる。
その連絡線に沿って右に曲がると、大きな工場が見えてくる。
それが西新井工場だ。
工場の手前には、踏切がある。
 
踏切から、西新井方向を望む。右が本線。
 
その踏み切りには柵があり、普段は道路の一部になっている。
また工場から車両が出てくるとき(試運転・出場・入換)は道路を柵で封鎖する。
81107Fが居たころ。
入換用の機関車。
その道路を逆S字に進むと、左側に団地が見えてくる。その団地と工場の間に道がある。
ここには、貴重だったであろう塗装前の白い状態の8000系が止まっていたりもした。
色を塗る前の81113F
はるばる東上線から来ている編成もあった。
その道は右に曲がり、一度工場と離れる、先ほどの道にぶつかり左へ進む。
ファミリーマートが左にあったら、左に曲がる。
ここが荒川放水路の出来る前の本線だった線路、そして工場の一番端の線である。
地図を見ると旧線跡だと良くわかる。
この線に止まっていた8000系(初スピーカー編成)
そこからは前・左側に工場が大きく見える。
突き当たった所だろうか、クーラーのカバーや車輪などが置いてある。
その奥は津覇車両(8000系の更新などを行っていた会社)の工場となっているようだ。
上左:突き当たり付近からの工場。
上右:車輪が置いてある。ソノ奥は津覇車両。
下:放置されているクーラーカバー(8000系のもの?)
工場沿いを右へ進む。パンタグラフや鉄くずなどが見えてくる。
昔の電車の車体を利用したオレンジ色の倉庫も見える、どうも7300系らしい。
オレンジ色になっている。
扉の下のほうの窪みが昔っぽくていい。
進んでいくと、また突き当たる。フェンス越しに8000系のカットされた前面なども鉄くずとしてあった。
右へと曲がると梅島駅へと着く。
 
梅島まで約20分の道のりだ。
 

西工では入換をするための車両が居る。
現在は入換機となってしまったが、モニ1473という車両だ。
昭和四年に製造されて、荷物車として活躍してきた。
もちろん釣りかけでなので、入換の際は西新井の駅まで顔を出しつりかけの唸りを響かせていた。
しかし、残念ながら工場の廃止と同時に解体されてしまうようだ。
晴れた日の昼過ぎ、休んでいる。
残念ながら2〜3年前に、車籍を失った。
特徴的な古い台車。
30000系をひいて、西新井駅へと来た。

載せたい内容はもっとたくさんあるのだが、これ以上載せるとさらにわかり難くなってしまう様なので、ここら辺で終わりとさせていただく。写真は次のページに載せます。
私は小さいころ、よく祖父と西工に電車を見に来た。当時とは入ってる電車も変わった。
8000系の幕が訳のわからないことがあったり楽しみだった。
しかしもうこの工場に、車両が入ることは無い。 今までありがとう、本当にお疲れ様でした。南栗橋に移っても頑張ってください。
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